こんにちは!お住まい守り隊です!
台風のリスクって備えておいた方がいい?
皆さんもご承知の通り、近年台風の被害は非常に多くそして甚大な被害が多く発生しています。
こちらは損害保険協会が各保険会社の風水災等による保険金の支払い額を集計した表になるのですが、支払金額が多い順のトップ10のうち直近10年の台風被害が6件も占める結果となりました。
日本損害保険協会ホームページより抜粋(https://www.sonpo.or.jp/report/statistics/disaster/index.html)
そうした中で「昔から加入している火災保険で本当に大丈夫なのか?」という疑問をお持ちの方や「補償の内容なんて忘れてしまった」という方も多いかと思います。
今回はそうした台風の際の火災保険の補償のポイントについて解説しようと思います。
昔の補償では不十分な可能性大!
結論から言うと昔(概ね15年以上前)の保険では補償が不十分なことが考えられます。
その理由は
- 風災に20万円フランチャイズがある。
- 水災の補償が不十分な可能性がある。
ということがあります。
具体的にどういうことか、台風の際によくある火災保険の補償内容3つについておさらいしながら説明していきます。
家における台風に対するリスク3つとは.
台風によるリスクは大きく3つあります。
- 風災
- 水災
- 外部からの飛来・衝突
これらの災害が台風の際に発生するよくある被害になります。
風災とは
風災は主に台風の突風などによって屋根の瓦が飛んで行ったり、風によって窓ガラスが割れて雨が吹き込んできたといったものが対象となります。
但し、もともと窓が空いていた状態で風が吹き込んで床が水浸しになった場合では補償対象となりません。
風災のほかにも雪災や雹災(ひょうさい)といった補償で注意するポイントとしては20万円フランチャイズというものです。
これはどういった内容かというと実際に損害が出た金額が20万円以上(見積もり時点で)ないと補償をしないという内容になります。
例)台風によって屋根瓦が飛んでしまい屋根裏が浸水した場合
修理見積もり21万円の場合⇒21万円補償(自己負担0円の場合)
修理見積もり19万円の場合⇒0円(補償なし)
となるので注意しましょう!
少額の修理費用については対象とならないことから、修理見積もりを取る際に注意しておきましょう。
古い保険(おおむね15年以上前)に加入した損害保険ではこの補償内容となっていることもあるので、保険の見直しをオススメします。
水災とは
台風、暴風雨、豪雨等による洪水・融雪洪水・高潮・土砂崩れ・ 落石等によって、床上浸水もしくは地盤面より45cmを超える 浸水を被った結果、保険の対象に損害が発生した場合、または 再調達価額の30%以上の損害が発生した場合をいいます。(三井住友海上パンフレットhttps://www.ms-ins.com/pdf/personal/kasai/gk.pdfより)
この地盤面から45㎝ってどういうこと?と思われる人も多いかと思います。
地盤面というのは家の敷地と接する道路の面の高さということになります。
下の図は価格ドットコムさんのサイトが分かりやすかったので引用させていただきました。
価格ドットコムサイトより(https://hoken.kakaku.com/kasai/select/water/)
近年流行っているエコキュートやエネファームを入れているとタンクが地盤面から45cm以下の浸水でも故障リスクがあります。
その場合は通常の水災補償では対応されませんので注意が必要です。
なぜなら、こうした設備は地盤面から45㎝より低い場所に設置されていることが多く、洪水等で水が上がってきても補償の対象にならないことが多いです。
ならどうすればいいのか、というと近年では地盤面45㎝より低い位置でも水災補償の対象とするための特約が別途各社用意しており、そうした補償に対応できるようになっています。
これも昔からの保険では加入できないため、再度加入し直しをする必要があります。
外部からの飛来落下とは
最後に外部からの飛来・落下について説明します。
これは他の家の瓦やごみなどが自宅に飛んできて外壁に穴が空いたり、屋根が壊れたり、カーポート等の外構部分が壊れた場合などに補償となるものです。
台風の際には、こういった被害が多いのでこちらもしっかりと認識しておきましょう。
まとめ
台風の時に役に立つ火災保険の加入方法ということが理解できましたでしょうか?
ここで、一度おさらいをしておきましょう
この記事のおさらい!
- 15年以上前に加入した火災保険では保証が不十分な可能性アリ!
- 台風による被害は多いため火災保険で備えるのがオススメ
- 補償内容を忘れてるかたは一度確認してみて!
ということで昔の火災保険では現代の台風の際に補償が薄くなってしまうことについて説明をしました。
昔の火災保険のままでまずいことを具体的に説明すると
- 風災に20万円フランチャイズがある。
- 水災の補償が不十分な可能性がある。
ということです。
実際に風災での事故の際に20万円以上の被害があるかどうかを素人で判断するのはなかなか難しいかと思います。
また、近年エコキュートやエネファーム等の設備が普及しつつある中でこれまでの水災補償では支払いの対象とならないケースなどが増えてきていることもあります。
火災保険自体自宅を購入された際に加入してそのまま放置しているご家庭も多いかと思います。
夏から秋にかけて台風は非常に多く発生しており、近年では特に大きな被害が発生しています。
折角加入した火災保険がきちんと役立つように補償の内容についてもう一度見直しされてみてはいかがでしょうか。